はじめまして、新渡戸文化小学校です
はじめまして、新渡戸文化小学校note編集部の染原(そめはら)です。今回、新渡戸文化小学校の公式noteを立ち上げることにしました。
このnoteでは、日本中の学校のユニークな取り組みや公教育の営み、それらを考える先生や専門家の方へのインタビューなどを通じて、皆さんが学校について考えるたくさんのきっかけを提供していけたらと考えています。その中で、もちろん私たちの小学校の具体的な取り組みについても、少しずつご紹介していきたいと考えています。
初めての今回は、このnoteを立ち上げた経緯や想いを少しだけお話させてください。
スタートアップのような小学校に
今このnoteを読んでくださっている方は、どのような方でしょうか。学校関係者の方、子育て中の親御さん、あるいは、これからの「いのち」と向き合っている方もいらっしゃるかもしれません。
私たち新渡戸文化小学校は、東京にある私立校です。日々様々な課題と向き合いながら、学校運営にあたっています。
日本の公教育はどうあるべきか、不断に変化し続ける世の中を生きる子供たちのために学校ができることは何か、行き過ぎた“お受験”への違和感や、一人の人間としてのキャパシティを超えることが常態化した教師の業務範囲の広範さなど、その課題は様々です。
私たちの小学校では、日々試行錯誤を繰り返しながら、自ら先頭に立って社会の変革を進めるスタートアップのような精神で、毎日の学校経営に当たっています。
たとえば、学校のルール。たとえば、子どもと教師の関係のあり方。たとえば、授業や学びのあり方。
「決まりだから」「今までのやり方だから」−−。そうした台詞を封じて、「当たり前」を見つめ直し、今この時代に生きる子供たちにとって何がふさわしいのかを考え続けているところです。ルールメイキングや探究学習という言葉を聞いたことがある方も多いかと思いますが、そうしたものを取り入れながらも、一方、それらの形や流行には捕らわれずに、自分たちなりの方法を探し続けています。
その方法の正否は歴史が評価してくれることだとは思いますが、私たち大人こそが真剣に考える責務を背負っているという気持ちで子供たちに向き合っています。
こうした課題への挑戦と、試行錯誤のプロセスやその結果は、1つの学校の中にため込むよりも、できるだけ広く一般に公開した方がよいと思っています。
そのことによって、私たち自身も想像しなかったような化学反応が起きると信じているからです。
その化学反応の連鎖こそが、学校関係者や子育て中の親御さんとのみならず、多様な人々を巻き込み、みんなでこれからを生きる子供たちの未来を作っていくはずです。
そのような想いから、このnoteを始めることにしました。
答えが見つからない時代に
私たちの小学校は、その名の通り、新渡戸稲造さんを初代校長とする学校です。その創設は1927年にまで遡りますが、当時の設立趣意に下記のような言葉が記されています。
学問の詰込主義を廃して、自主主義をとり記憶力の養成よりも、想像力養成を主とし、各自の能力を最高限度に発達せしめる事につとめます。
これは、100年近くの歳月を経た今でも古びない言葉だと感じます。むしろ今こそ見直される公教育のあるべき姿ではないでしょうか。
社会が複雑化し、複数の答えが存在したり、答えが見つからないことすら当たり前だったりするこの時代を生きる子供たちに、どのような学びの場を提供することができるのか、その意思決定と実行の責任はすべての大人たちにあるはずです。子供たちのことを考えることはすなわち、日本の未来を考えることにつながっています。
わくわくする未来を考えるために、みなさんと一緒に学校のことを考えたい。そんなnoteを本日より、始められたらと思います。今後とも温かく見守っていただけたなら嬉しいです。
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